2008年03月31日

フィンランドのお家訪問B

フィンランドのお家訪問B
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今回のブログでも前回と前々回と同様に、先日御邪魔したヘルシンキ在住のご夫婦の御宅で拝見した素敵なヴィンテージ作品をご紹介したいと思います。見ているだけでうっとりとしてしまう芸術品の数々、今日ご紹介する作品は全てフィンランドから生まれたグラスウェアの数々です。

まず最初に、画面右下に並んでいる3羽の鳥たち。この作品はフィンランドのガラス工芸を現在もなお第一線から引っ張っているデザイナー、Oiva Toikkaによる作品です。Oiva Toikkaの作品というとプレート上に描かれた美しい装飾が素晴らしいKastehelmiシリーズや、Iittalaが毎年1年に1回発売している限定ガラスボックスの制作者として有名ですが、写真にあるようなバードシリーズの置物はその中でも彼の最も得意とする制作分野です。特にこのようにサイズが小さく、かつレッドカラーの作品は非常に人気の高い作品で、入手するのも非常に困難な作品です。

そして写真左下にあるシーンスルーにラインの入ったガラスの器。この作品を制作したのが、以前このブログでも少しご紹介したことのあるデザイナーNanny Stillの作品。Nanny Stillは1950年代当時、新鋭のガラス工房とした注目されていたRiihimakiを中心に活躍した女性デザイナーです。この写真にあるプレートもそうですが、彼女が制作する作品は一貫して女性的な繊細さが表現されているだけでなく、非常に透明感のある透き通るような作品が多いです。日本ではこのNanny Stillが制作してきた作品に対する認知度がいまいち低い感がありますが、どの作品も本当に美しい作品ばかりですので皆さんも是非注目してみて下さい。

そして写真右上の作品が、1955年にフィンランドのオルノ社から発表されたYki Nummi(ユキ・ヌンミ)によるテーブルランプ。作品名に付けられた「モダンアート」は、この作品が発表された当時、ニューヨークのMOMA(近代美術館)へこの作品が貯蔵されたことが話題になり名付けられました。現在はドイツのアデルタ社が復刻版を生産していますが、このYki Nummiのランプをテーブルに配置しているあたり、やはりこのご夫婦のセンスの良さを感じます。

そして最後に写真左上の作品。この作品は1970-80年代に制作されたIittalaのガラスオブジェ。残念ながら詳しい作品名やデザイナーがわかりませんが、こちらの作品も奥さんが何かの記念に友人から贈呈していただいた作品とのことです。このようなオブジェがあるだけテーブル全体がとてもまとまりのある、落ち着いた雰囲気になっていて本当に素敵です。

その他にもこのご家庭で拝見した作品にはARABIAの定番シリーズParatiisiをはじめ、HackmanのScandiaシリーズのカトラリー、そしてERICSSON社の電話機コブラなど、素晴らしいヴィンテージ作品の数々が本当に日常生活の中でうまく利用されていました。このご夫婦のようなセンスの良さは、もしかしたら北欧の人々特有の感覚かもしれませんが、やはり何よりも芸術品に対する深い愛情と理解の深さがその根底にあることは間違いありません。

このご家庭の作品紹介は今回で終了します。次回の「ご家庭訪問」シリーズではもう少し年齢層の若い人々がどのようにヴィンテージ作品を生活の中で利用しているかレポートしてみたいと思います。次回のシリーズ連載の期日は未定ですが、どうぞそれまでお楽しみにお待ち下さるようよろしくお願いします。

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posted by アラビア食器.com at 14:23| 北欧の暮らし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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